Jessを用いたSimple Westernの仕組み
Jessは、従来のウェスタンブロッティングにおけるタンパク質分離からイムノアッセイ検出までの工程を完全自動化し、手間がかかり、エラーや操作ミスが生じやすいステップを不要にします。サンプルと試薬を専用マイクロプレートにセットするだけで、タンパク質のサイズ別分離、抗体の添加、インキュベーション、洗浄、さらには検出に至るまでの一連の工程を自動かつ高精度に行います。わずか3時間で完全な解析データが得られます。化学発光と業界最高クラスの蛍光検出機能を備えたJessは、分子量情報を備えたピコグラムレベルの高感度検出、総タンパク質ノーマライゼーション、そして、ELISAに匹敵する高い再現性を実現します。ProteinSimpleのJess全自動ウェスタンブロットシステムは、ウェスタンブロットとELISAを一体化した次世代の解析プラットフォームです。
Jess認定サービスプロバイダープログラム(CSP)
Jessでサンプルを分析するエキスパートを見つける
当社のCSPプログラムは、JessをはじめとするBio-Techneの機器ポートフォリオと専門的な知見を活かし、効率的かつ信頼性の高いサンプル分析を実現する堅牢なソリューションを提供します。下記のサービスプロバイダーは、Bio-TechneのCSPトレーニングプログラムを修了し、Bio-Techneの機器を用いたサンプル分析を実施するための認定を受けています。
Jessと自動分注装置の連携
Jessと自動分注システムを組み合わせることで、サンプル、試薬、抗体、洗浄バッファーの調製からロード、複数プレートのセットアップまでを自動化し、自動タンパク質分析を実施できます。
Jessとの組み合わせ方法をご覧ください:
タンパク質検出の感度はどのくらいですか?
Jessはウェスタンブロッティングのワークフローにおいて最高レベルのタンパク質検出感度を提供します。化学発光検出または蛍光検出を選択でき、サブpgレベルの高感度でターゲットタンパク質を検出します。
従来のウェスタンブロットより迅速に結果が得られますか?
Jessは分注してランするだけで完了します!サンプル、抗体、試薬をプレートに分注し、プレートとカートリッジをJessにセットしてスタートを押すだけです。タンパク質の電気泳動分離、免疫プローブによる検出、データ取得および解析に至るまで、すべての分析ステップが完全に自動化されています。手動でのセットアップは約30分、その後は3時間のハンズフリーランタイムで、もう次の発表や申請に向けたデータ分析作業を進めることできます。
Jessはハイスループット・スクリーニングに適していますか?
サンプル数が多くてお困りですか?Jessを用いることで、スループットを大幅に向上できます。従来のウエスタンブロットにおけるタンパク質分離と免疫検出を自動化し、わずか3時間で完全な解析データが取得できます。すべての反応はキャピラリー内で行われ、タンパク質分離から試薬添加、インキュベーション、検出までを高精度に制御します。さらに、Jessの蛍光検出機能を活用することで、タンパク質のマルチプレックス検出が可能となり、より高いスループットを実現します。13本または25本のサンプルキャピラリカートリッジを使用することで、最低限のハンズオン時間で必要なスループットを確保できます。
ELISAのようにタンパク質を定量できますか?
解析して、納得の結果を!Jessを使えば、タンパク質の定量は簡単です。ラン終了後、レーンビューオプションを用いてバンド強度を比較したり、さらに踏み込んでタンパク質のサイズや濃度の完全定量も可能です。わずか数クリックで、イムノアッセイのような標準曲線を用いた解析が行え、タンパク質を高精度に定量できます。マルチプレックスを行えば、より多くの情報を一度に取得でき、1回の測定でサンプル間の相対的なタンパク質発現量を識別・比較できます。さらに、総タンパク質ノーマライゼーション機能が組み込まれているため、毎回の実験で信頼性の高い結果が得られ、結果に自信を持つことができます。
マルチプレックス・アッセイはできますか?
Jessでは、同一サンプルを用いて化学発光と蛍光アッセイを同時に行うマルチプレックス分析が可能で、1度のランですべての測定を完結できます。複数のターゲットタンパク質を同時に調べたり、タンパク質の存在量、アイソフォーム、サイズ情報を一度に取得することができます。さらに総タンパク質検出を組み合わせることも可能です。同一サンプル中において、高発現タンパク質と低発現タンパク質が同じ分子量で存在する場合でも、それぞれ識別して検出できます。Jessは、化学発光および蛍光のマルチプレックスアッセイを並行して実施できるため、ターゲットタンパク質を見逃しません。
タンパク質発現データはどのようにノーマライズできますか?
総タンパク質検出は、同一サンプルから同一キャピラリーを用いて実施されますが、NIR蛍光とは別の検出チャンネルで行われます。そのため、既存のIR蛍光、NIR蛍光、化学発光の各チャンネルをそのまま活用することできます。Jessの同時検出機能により、染色や洗浄といった追加操作を行うことなく、従来のアッセイよりも一貫性が高く、信頼性の高い結果を得ることができます!
従来のウェスタンブロットのようにストリッピングとリプローブはできますか?
従来のイムノアッセイで、貴重なサンプルを大量に消費していませんか?検出のためにサンプルをプールしていませんか?Jessなら、わずか3μLのサンプルでピコグラムレベルの高感度検出が可能です。ストリッピングとリプロービングにうんざりしていませんか?Jessの蛍光検出機能を使えば、一回のランで最大限のデータを取得できます。Jessで、サンプルをもっと有効活用しましょう。
従来のウェスタン用のイメージャーをまだ時々使用していますか?
まだ従来のウェスタンを行っていますか?ではパッと!Jessの化学発光ブロットイメージング機能でメンブレン画像を入手しましょう。
Jessによる、トータルAKTおよびリン酸化AKTの多重分析と総タンパク質ノーマライゼーション
(A)Jurkat細胞のライセートを、未処理(-)またはcalyculin Aで処理(+)し、それぞれ最終濃度0.25 mg/mLおよび0.15 mg/mLで分析した。トータルAktおよびリン酸化AKTに対する一次抗体と、Stellar IR(緑色バンド)およびStellar NIR(赤いバンド)標識二次抗体を用いて、各ライセートを分析した。(B)Stellar Total Protein Assayを、パネルAと同じレーンにおいて同時に行った。
Jess全自動ウェスタンブロットシステムの引用文献 & 導入例
Simple Westernプラットフォームの文献一覧を見る
当社装置を使用した論文データベース「Instrument Citation Database」で、関連文献をご覧ください。
「Simple Westernのおかげで、晩年期うつ病やアルツハイマー病に伴う不安様症状を緩和し得る新たなシナプス標的を発見することができました。今後も、その探索を支え続けてくれると考えています。」
Dr. Victor Luna Finds Novel Synaptic Targets Using Simple Western Technology
Victor Luna, PhD, Assistant Professor, Alzheimer’s Center at Temple University, Department of Neural Sciences, Lewis Katz School of Medicine, Temple University
「Jessは定量性の面においてより迅速で信頼性が高く、例えばiPSC由来の神経細胞のような入手困難なサンプルのような少量サンプルでも解析可能です。」
Tatiana Moves Closer to Treating Neurodegenerative Diseases With Jess
Dr. Tatiana Rosado Rosenstock, Principal Scientist, Sygnature Discovery
「Simple Westernの導入は、非常に有益でした。特に、ウェスタンブロッティングアッセイをSimple Westernで完全自動化フォーマットに移行でき、CST抗体がプラットフォーム上でいかに良好に機能する点が大きな理由です。」
Translating Traditional Western Blots to Simple Western is Fast and Easy
Chris LaBreck, Ph.D., Senior Product Scientist, Cell Signaling Technology (CST)
「Simple Western™を使えば、従来のウェスタンブロットでは2日かかるアッセイを3時間で行うことができます。」
Advancing Cell and Gene Therapies with Jess
Laura Martins, Ph.D., Early Development Scientist, Oxford Biomedica
「Jessのおかげで、治療に応答して変動するオートファジー関連バイオマーカーのアップレギュレーションやダウンレギュレーションを即座に特定することができました。その結果、主成分分析や階層的クラスタリングといった高度な統計解析手法を用いて、重要な相関関係を簡単に評価できるようになりました。」
Restoring Autophagy, Reversing Disease with Jess
John K. Blackwood PhD, Head of Biology, and Jakub Stefaniak PhD, Samsara Therapeutics
Jess™によるSimple Western™ アッセイは、従来のウェスタンブロット法で見られる多くの課題を解決する、全自動化されたキャピラリーベースのイムノアッセイです。タンパク質分離から免疫プローブによる検出、データ検出および解析に至るまで、すべてのアッセイ工程は完全に自動化されています。そのため、再現性や定量性、実験時間、そしてデータ全体の信頼性に影響を及ぼしてきた、従来の手動プロセスに起因するばらつき要因が排除されます。さらに、従来のウェスタンからの移行も簡単で、ウェスタンブロッティングに使用している抗体を、そのままシンプルウェスタンアッセイで使用することができます。
サンプル、分離マトリックス、スタッキングマトリックス、抗体および試薬は、特別に設計された専用プレートから自動的にロードされます。Jessはまず各キャピラリーに分離マトリックスを吸引し、続いてスタッキングマトリックスを吸引します。その後サンプルがロードされ、キャピラリーが下降してランニングバッファーと接触します。電圧が印加されると、分子量に基づいて分離されます。分離完了後、UV光によりタンパク質はキャピラリー内壁に固定化されます。タンパク質が固定化され、キャピラリー内からマトリックスが除去されると、Jessはまず一次抗体とのインキュベーションを行い、続いてHRP標識二次抗体、最後に化学発光基質を反応させます。化学発光反応により生じたシグナルは、CCDカメラによって経時的に連続画像として記録されます。これらの工程はわずか3時間で完了し、定量的なサイズベースのデータ解析が可能です。
JessはProteinSimple, Corpの商標です。
| 内容 | 総タンパク質 | 化学発光 | 蛍光 | タンパク質ノーマライゼーション |
|---|---|---|---|---|
| 必要サンプル量 | 0.3-1.2 µg | 0.6-1.2 µg | 2-4 µg | 0.6-4 µg |
| 必要サンプル容量 | 3 µL/well | |||
| サイズ(分子量)範囲 | 分子量 (MW) ラダーレンジ: 2-440 kDa | |||
| CV(サイズ) | <10% | |||
| CV(測定内) | <15% | <20% | ||
| CV(測定間) | <20% | 適用外 | ||
| 解像度 (± % 分子量により異なる) | ± 15-20% for MW <20 kDA ± 10% for MW >20 kDa | |||
| 定量性CV | <20% (総タンパク質アッセイおよび化学発光・蛍光検出) | 適用外 | ||
| ダイナミックレンジ | 2-3 logs | 3-4 logs | 4 logs | 2-3 logs |
| 感度 | ng | Low pg | Low pg | ng |
| キャピラリーサイズ | 5 cm, 100 µm, 400 nL | |||
| 測定時間 | <3 時間 | イムノアッセイ込みで <4 時間 | ||
| 最大サンプル数/測定 | 13または25 | |||
| 重量 | 23 kg | |||
| 機器サイズ (ドア閉時) | 高さ 0.36 m × 幅 0.30 m × 奥行 0.57 m | |||
| 機器サイズ (ドア開時) | 高さ 0.36 m × 幅 0.53 m × 奥行 0.57 m | |||
| 電源 | 米国/カナダ:120 V AC、60 Hz、4.2 A 欧州:240 V AC、50 Hz、2.1 A 日本:100 V AC、50/60 Hz、5.0 A | |||
| 測定時の温度レンジ | 18-24 °C | |||
| 測定時の湿度レンジ | 相対湿度20-60%、結露しないこと | |||
Bio-Techne.comでの日本語ページをご覧ください