このページの内容: お客様事例 | タンパク質のサイズ情報の重要性 | タンパク質サイズアッセイの種類 | 参考文献
Simple Westernのタンパク質サイズ(分子量)アッセイ
イムノアッセイに第3の次元を加える
キャピラリー電気泳動イムノアッセイプラットフォームであるSimple Western™は、高感度・高精度・高再現性をもつ定量イムノアッセイデータを取得できるだけでなく、電気泳動によるタンパク質分離によって分子量(MW)情報も同時に取得できます。一方、ELISAでは実験条件を変えながら測定できるのは”どれだけ抗体が結合したのか(=シグナル強度)”という1つの観測値のみで、これに“条件(濃度、時間、処理など)”軸を加えた2次元情報にとどまります。Simple Westernでは実験条件ごとの抗体結合活性に加えて分子量情報も取得できるため、イムノアッセイに3次元目の情報が加わります。
イムノアッセイデータに分子量情報を追加する重要性について、当社のScientific Reviews Summary をダウンローいただけます。
Customer Success Stories
タンパク質のサイズ情報の重要性
複雑なライセート中における特異性
下流工程の意思決定を導くタンパク質アッセイ
Merck社の科学者は、CVA21カプシドタンパク質を標的とするカスタム抗体を作製し、Coxsackievirus A21 (CVA21)の中空/完全粒子の比率の定量にSimple Westernを使用しました。 Simple Westernによるタンパク質のサイズ分離により、CVA21カプシドタンパク質に対する抗体の反応性および特異性が明らかになりました。許可を得て引用 (CC BY 4.0)1
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タンパク質の切断産物
Probody治療薬
同じ検出抗体を用いて、Probodyの活性化軽鎖(LC)とインタクト軽鎖(LC)を解析しました3。PROBODYはCytomX Therapeutics, Inc.の米国登録商標です。許可を得て引用(CC BY 4.0)3
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分解産物
分解産物から全長タンパク質を分離・定量
Simple Westernによるタンパク質のサイズ情報を利用したイムノアッセイは、Nature誌に掲載された手法と同様に、タンパク質発現を正確にノーマライズするため、全長タンパク質の発現を総タンパク質(青色で表示)と同時に測定できます。低分子側に検出されるバンドは分解産物または不完全合成産物である可能性が高く、これらはいずれも同一抗体で検出可能です。一方、ELISAやMSDアッセイでは、これらを分離して解析できません。許可を得て引用(CC BY 4.0)4。
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オリゴマーおよび翻訳後修飾
疾患病態におけるタンパク質バイオマーカー
多発性硬化症、統合失調症、ならびに新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に関連するバイオマーカーについて、高分子量オリゴマーと脱グリコシル化アイソフォームを分離しました。 許可を得て引用(CC BY 4.0)5
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Simple Westernアッセイでできること
製品シリーズの紹介
Simple Western™は、標準的な一次抗体および標識二次抗体を用いて、高感度な化学発光および蛍光による免疫検出とタンパク質分離を組み合わせた、ハンズフリーの次世代キャピラリー免疫測定プラットフォームです。
Simple Western装置を見る
タンパク質サイズアッセイの種類
イムノアッセイ
Simple Westernのイムノアッセイは、ターゲットタンパク質の免疫検出に加えて、タンパク質のサイズ分離情報も取得します。Simple Westernは、キャピラリー電気泳動による高い分離性能と抗体検出の高い特異性を融合したプラットフォームです。
総タンパク質アッセイ
Simple Westernは、イムノアッセイに加えて総タンパク質も同時に検出し、タンパク質発現データをノーマライズしてターゲットタンパク質を正確に定量することができます。タンパク質シグナルのノーマライゼーションが必要なアプリケーションでは、ハウスキーピングタンパク質を分母として用いることで、総タンパク質に対するより信頼性の高いノーマライゼーションを行うことができます。
マルチプレックスアッセイ
3µLのサンプルからより多くの情報が得られます!分子量に基づくマルチプレックスは、分子量の異なる複数のターゲットタンパク質を同一キャピラリー内で検出できます。Jessでは、ターゲットタンパク質の検出用に最大3チャンネルまでマルチプレックス化でき、さらに総タンパク質ノーマライゼーション用の追加チャンネルも備えています。 JessとAbbyのRePlex™機能を組み合わせることで、最初の測定サイクル後に抗体を除去し、2回目のイムノアッセイまたは総タンパク質測定を実施することができます。これにより、高い正確性を維持しつつ、連続的な抗体検出が可能になります。
多抗原の血清学アッセイ
サイズベースの分離により、高い特異性をもつ多抗原の血清学的検査が可能になります。これは、ELISAでは得られない体液性反応の詳細な洞察を提供します。
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P Gillespie, R Rustandi, A Swartz et al. (2023) Quantitation of coxsackievirus A21 viral proteins in mixtures of empty and full capsids using capillary western Hum Gene Ther 34:66-77. PMID: 36503264.
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A Aziz, N Majewska et al. (2020) Perfusion reduces bispecific antibody aggregation via mitigating mitochondrial dysfunction-induced glutathione oxidation and ER stress in CHO cells Sci Rep 10:16620. PMID: 33024175.
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B Howng, M Winter, C LePage et al. (2021) Novel ex vivo zymography approach for assessment of protease activity in tissues with activatable antibodies Pharmaceutics 13:1390. PMID: 34575469.
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S Albers, E Allen, N Bharti et al. (2023) Engineered tRNAs suppress nonsense mutations in cells and in vivo Nature 618:842-848. PMID: 37258671.
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B Charvet, J Pierquin, J Brunel et al. (2021) Human endogenous retrovirus type W envelope from multiple sclerosis demyelinating lesions shows unique solubility and antigenic characteristics Virol Sin 36:1006-1026. PMID: 33770381.
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